山手線外側の世田谷や目黒、杉並、多摩川を越えた横浜、川崎、あるいは埼玉県、千葉県の62年に急騰した住宅地地価は今後どう推移していくことになるであろうか。昭和60年ごろまで住宅地における土地取引の主役は、そこに直接住む目的をもった第一次取得者であった。世田谷あたりでは坪が150万〜200万円前後、田園都市線沿線では100万円前後であり、取引の水準は50坪の中古住宅で1億円から5000万円というのが大体の相場だった。これがそれぞれピーク時には、ほぼ4倍近くまで上昇した。しかしそのピークをつけた期間は、昭和62年の春から夏前ぐらいのわずか数力月のことであった。その後反落し、なおその間の住宅地における土地取引はほとんどが不動産業者や法人によるものか、都心の土地やマンションを売却した人の買い換えであり、従来の第一次取得者はほとんど入り込む余地がなかった。
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