買い換え特例、あとから税金を取られる不利な面もある

2011.10.07

買い換え特例とは課税の繰り延べのことです。繰り延べとは「いまは税金はかけないが、将来必ずかけますよ」ということなのです。このことは頭によく入れておきましょう。これをもっと具体的に説明すると、1買い換え資産の取得原価は売却資産の取得原価がそっくり引き継がれる。2保有期間は引き継ぎがない。まず1の点です。資産の取得原価は税金計算上大きな意味を持っています。それは次の二点です。(1)売却益を計算するとき差し引ける。(2)減価償却の対象価額となる。買い換え特例を適用すると、買い換え資産を売ったとき、取得原価は非常に少ないので売却益が多額に出ますし、減価償却費は少ししか取れません。このようにして、前に取らなかった税金をあとからじっくり取ってやろうと税法は考えています。次は(2)の点です。所有期間が中断されるため、買い換え資産の所有期間は買い換えたときからスタートします。もし買い換え直後に売ったとすれば、超短期の重課により、ほとんど税金でもっていかれることになります。買い換え特例の有利、不利を十分考えてから計画を立ててほしいものです。

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