暮らしの変化は七年節目

2011.09.30

今までに何回も、「ライフサイクルの変化」という言葉をあちらこちらで耳にしてきました。いかにも親切な言葉のように感じてきたはずです。しかし、そう簡単には「ライフサイクルの変化」と片づけてしまうことはできません。なぜならば、ライフサイクルの変化はライフステージが変るごとに起こる変化です。ということは、ライフステージが変るまではそんなに大きく変ることはないということなのです。それでは、一般的に何年くらいでライフステージが変化していくと考えれば良いでしょうか。欧米では五年くらいと見られていますが、日本の場合は、ある大学の研究室で調査、研究した結果、「七年」というデータが出ました。前にも述べた通り、生まれたばかりの赤ちゃんは個室をつくらなくても良いけれど、小学校へ入学すれば、どの母親も個室を与えようとします。つまり、七年目で増築をするなどという動きが生まれてくるというわけです。ごく一般的に考えても、設備器具は約十年が限度だと言われます。そうなると、七年くらいから故障なども起こってきます。その頃から手入れにも気を使うようになるから、この節目の「七年」は、決しておかしな数字ではないようです。また、おかしな数字ではないだけに、住宅を建てる時には、少なくともこの七年の節目の間の糾かい変化には対応できるように計画しておかなければなりません。たとえば、これから住宅を建てて三年目にはお年寄りを引きとるというのがわかっているのならば、最初から、お年寄りの部屋までとっておくプランニングが大切だということです。動きがあるのはどんなことかを、最初から引き出しておきます。子どもなどは、かなり前から変化の度合がわかっているケースも多いのですから、プランの中に組みこみます。住宅は、プランの段階ではずい分こまかく考えてキチンとつくりあげてみたものの、住んでみたら、あまりにもキチンと考えられすぎていて、逆に住みにくいということもあるのです。住みながら、多少変化する住み方にいくらでも対応できる余分なスペースをとることも大切なのではないでしょうか。特に来客、宿泊する客のための予備室などは、最初から考えておきたいスペースです。いつまでたっても、住宅が新しくでき上がった時と同じということはありません。後で述べますが、物がどんどん増えていき、収納スペースからあふれるケースもあります。収納スペースなどは、あまりキチンときめすぎると逆に失敗するのです。

[参考情報]
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